2017年5月8日月曜日

ツーリング 荒波と恵みの黒潮

GW最終日、待ちに待ったツーリングに行ってきた!


DABUROKU TOURING No.22発刊



腕が悪いので、かなり補正した…


何や知らん、寒いぞ



多島美の瀬戸内海も良い景色ですが、たまには太平洋でも見に行こうかな。GW最終日とは言っても人出が多そうな場所を避けつつ、それでもちょっとは観光気分も味わえそうな場所。ということで高知県中土佐町の久礼大正町市場をめざすことにしました。

四国山地を越える国道33号線から高知県須崎市へ抜け、少し南の中土佐町という行程です。降水確率0%の予報だったので秋春用のジャケットを来て出発しましたが、雲が厚いし、久万高原町まで上ったら、さ、寒い。気持が萎える。南国市の自動車博物館に変更しようか…。いや、初志貫徹!

高知県に入り、道の駅「かわうその里すさき」で休憩。焼き鳥屋さんがいい匂いをさせています。恐るべし匂いパワー。自然と身体が引き寄せられる〜。あと、冷えた身体を温めるにはタンパク質がいいと勝手に思っているので…。

ニンニク醤油ダレを2本

ここから南下して久礼大正町市場へ。国道56号線を走りましたが、県道320号線なら海沿いルートだということを後になって知る。で、久礼大正町市場にいく前に、双名島を見ておくことに。ここの鬼伝説(詳しくは中土佐町の観光情報へ)がなかなか泣かせます。

海のすぐそばまでバイクを寄せられる場所ってなかなかないんですよね

近くまで寄ったら、2つの島をつなぐ防波堤に釣り人がたくさんいました。久しく魚釣りに行ってないなぁ。


久礼大正町市場で何を食う?



次は久礼大正町市場へ。だんだん雲が晴れてきたと思ったらどんどん暑くなるあたりは、さすが高知。行き交う人は半袖T。僕は、長袖T、タートルネックのトレーナー、ジャケット…こりゃたまらん。

新鮮な魚介類はもちろん食堂もいっぱい。


エビスさんが持っているのは鯛ではなくて鰹だね。鰹で栄えた町ってことかな?


ちょうどお昼時だったので人がわんさか


あの絵って漫画「土佐の一本釣り」じゃなかったっけ?


どこかの待合室に流行りの漫画と一緒に破れかぶれ、しかも全巻揃ってない状態で置いてあって、「どんな漫画だろ?」って読んだ記憶があります。

新鮮な魚介類や美味しそうな干物を売っていますが、持ち帰れないのが残念。新鮮な魚介類…あ、刺し身苦手だった!赤身の魚は火が通らないと痒くなるんですよね。甲殻類も生はだめだし、白身の魚も包丁が同じでサラシで拭った程度ではどうもだめです。だから回転寿司に行っても妻とこどもの横で一人、北寄貝サラダとか北寄貝サラダ、気分を変えて北寄貝サラダを食べてます(ちょっと盛りましたw)。

火の入ったものを食べてもいいんだけど、カツオの町で焼き魚、煮魚って負けた気がする。しかも食堂は人がいっぱい。並んででも食べる性格ではないので…。

チキンナゲット!

いえいえ、いも天です。揚げたてじゃなかったのが残念ですが、それでもおいしい。

南海地震で津波被害が心配される高知県ですから、避難用のタワーがあります。見たら「純平タワー」って書いてある。「土佐の一本釣り」の主人公の名前を冠しているのですが…。

純平タワーは平時は展望台として久礼湾を遠望することができます


あっら〜。「土佐の一本釣り」原作者・漫画家の青柳裕介さんの像が。なるほど、縁が深いんだね。青柳さんの功績を称える像と碑が建っています。碑には、「海を、山を、野を、川を、愛してやまなかったひとりの漫画家が 『我が人生悔いなし』と記し 悠久たる土佐の大自然の中へ還っていった」とあります。

人生を振り返った時、あなたのように思えたらいいな

青柳さんの像が見つめる先には太平洋

やはり鰹とともに生き、栄えてきた町なのでした


ハマヒルガオの咲く浜辺



久礼大正町市場、今度は妻と一緒に来ようかね。もうちょっと海岸線を走ってみたい。できれば海のそばまでバイクが寄せられる場所があるといいなぁなんて思いつつ、南の方へ走った先で辿り着いたのが「小矢井賀浜」。直ぐ目に止まったのが浜辺に咲くハマヒルガオ(多分…)。

海が恋しいのか、みんな海の方を向いています

写真を撮っていたら地元のおじさんがトロ箱を持ってやってきました。

僕:この花、なんでしょうね?
おじさん:ハマヒルガオやと思うけんど、よぅ、知らん。朝日の中で見たら綺麗ながでぇ(という感じの土佐弁)

聞けば、おじさんはこの海岸のゴミ拾いをしているそうで、海がひどく荒れた後には、漂着物の量がすごいらしい。で、いそいそとトロ箱にゴミを拾い集め始めるおじさん。実際、浜辺を見渡した時、ゴミらしいゴミが目に入ってこないところを見ると、おじさんの努力には本当に頭が下がります。

おじさんの話を聞かないと浜辺が綺麗な本当の理由がわからないのであった

こういうエピソードに出会うと、自分自身の想像力がまだまだ足りないなぁと自覚していまいます。

電柱邪魔。もうちょっと良い位置にバイクを止めたかったのですが…

本当はハマヒルガオの前ボケ、シャープなW650、海の後ボケで撮りたかったのですが、そんなことをしようとしたらどうなるか…。

すでにこんな状態なので無理

こんだけスタックしているのに、これ以上前に進んだら絶対やばい。フルロックして切り替えそうにもフロントタイヤはどんどん横滑りして曲がら〜ん。抜けだすのにも一苦労。TT100GPの限界をとうに超えています。エンスト何回したことか…1年分したかな(ちょっと盛りましたw)。

帰り道、走りやすい国道なり県道を走るのもつまらないので、面白い道がないかなぁ?「ツーリングマップルR 中国・四国(2015年版)」のP80には鈴ヶ森林道とあります(E3〜H3)。「よく整備された路面で自然林が美しい/ダート19kmほど」とのこと。「はて?整備なのにダート?」。まぁいいや行ってみよう!でも、かなり進んだ先で崩落とかしてたら引き返すのも大変だぞと、ちょっと不安に。

途中、地元のおじさんに道を尋ねたところ、通れるかどうかは行ってみないとわからないらしく、以前にはスピードを出したバイクが崩落した先に落っこちたことがあったとか。ゆっくり行けば落ちることはないだろうけどと言いつつ、その表情には、あまりおすすめしない様子が見て取れます。お礼を言い、やばそうなら引き返す前提で向かってみることに。すると…。

通行禁止やないか〜い

鈴ヶ森林道に入るずっと手前です。しかも23km先って、ほとんど向こう側の出口じゃないかなぁ?残念。

この後、国道に戻り愛媛へ。今年初となる大川嶺に到着したのは日没1時間半前。しかし風が冷たい上にかなり強く、止めてるW650が風に煽られ不意に揺れる。さすがに気が萎えて家に帰りましたとさ。いや〜、楽しかったです。

・出発前の給油(前回、香川に行った復路分)…25.3km/L
・高知県内での給油…25.7km/L

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