DABUROKU TOURING No.8発刊
三瓶山(標高1,126m)を北西から望む景色
しまなみ海道を渡り、尾道自動車道を経て三次ICで一般道へ。最初の目的地、常清滝をめざしました。
その乗車姿勢から風防がなければ走行風をがっつり受けてしまうW650ですが、風が強い日ということもあり、すんごく走りにくい。ゼファーの先輩は前傾姿勢だからかそうでもないと言うのですが。なんとも言えぬ違和感を感じながら常清滝に到着。今思えば、ここで駐車した時に気づくべきでした…。
落差126m。日光の華厳滝や熊野の那智滝に匹敵します
大のヘビ嫌いの先輩は「マムシ注意」の案内にビビリまくりの様子。
先輩:アナコンダとマムシだとどっちが怖い?
僕 :それは毒のあるマムシでしょう?
先輩:え〜、アナコンダやろう。飲みこまれたらどうするん?
僕 :なんぼアナコンダが大きくても人間は無理です…。
パンク!リーンできる幸せ
常清滝を後にして、三瓶山を目指していたら、ゆるいコーナーなのに、ま、曲がれない!危うく対向車線にはみ出しそうになり、これは風ではない!と。見事にリアタイヤに釘が刺さってました。
しかし、こういう時のためにHoltsのパンク修理キットを積んでいたので、それほど慌てはしません。いや、ちょっと慌てました。リアタイヤの空気バルブから液体ゴムとガスを一緒に吹き込み、しばらく低速走行して穴を塞ぐ、というグッズです。初めての使用でしたが、使い方は簡単です。
後日、先輩がスマホで撮った写真を送ってきた…Holts注入!
おお!傾けることが出来る!ま、曲がるよ!と感動して20kmぐらい走ったような気はしますが、ふたたび曲がらなくなってくる。先輩がインカムで「抜けてるよ〜」と。三瓶山まであと少しなのに、これはダメだ!と。
こういう時のために保険をかけているので、いざとなればレッカーをと思っていたのですが、ゆっくりゆっくり、とりあえず最寄りのガソリンスタンドへ。修理はまず無理だとは思っていましたが、案の定…ね。
おじさんが空気を入れたり、洗剤入りの水をスプレーしたり。するとリムとスポークの隙間から盛んに泡が立ちます。おじさんいわく、補修剤でチューブの外側の穴は塞がったかもしれないけど、釘が内側まで貫通していて、遠心力で液体ゴムは外側に広がるから、内側は穴が空いたままなんじゃないかと。
おお〜〜〜〜。勉強になった!ていうか、もっと早い段階で気がつけばこんなことにはならなかったかも。いくら風が強い日だったとはいえ、鈍感すぎる。実際、この日、島根県は暴風警報が出ていましたが…。
先輩が大田市内でGW中でも営業しているバイク屋を探し出し、連絡してくれたのですが、「レッカーしましょうかって言われたけど、なんとか行きますって言っておいたよ」と。むむ。優し厳し〜〜。実際、ここから大田市内までは下りばっかりで20kmちょっと。まぁこれも旅の思い出かぁと。
W650にシガーソケットがあるのを見たスタンドのおじさんが、エアコンプレッサーを定価より安く売ってくれました。ホームセンターも金物屋もない街で、こういうものが買えただけでもありがたい。
帰宅後に撮った写真。こんな商品です
一人乗り時におけるリアタイヤの規定の空気圧は225kPaですが150kPaぐらいからは空気がなかなか入りません。仕方がないのでそれで走り出し、入れても抜けたらまた入れての繰り返し。その間も、とにかく車体を傾けられないので、コーナーはもちろん信号での右左折は恐怖。暴風に煽られても姿勢を維持することが困難で、絶えず転倒の恐怖。何度も空気を入れ直して、ようやくバイク屋さんに到着できました。
タイヤに合う新品チューブの在庫が無いため中古です。いやいやそれでもありがたいことこの上ないです。バイク屋さんは先に片付けないといけない作業もあるようで、修理が終わるまで先輩を待たせるわけにもいかず、結局、先輩は先に帰宅、僕は大田市内で一泊することに。
♪な〜おったバイクで走り出す〜
おお!曲がる!曲がるよ!バイクって傾けないと、曲がらないんですね…。
三瓶山と噴火が作った赤名湿原
翌日は早朝から三瓶山へ。三瓶山は6つの峰が火口を取り巻いています。山裾をぐるりと回る道があり、なかなか楽しい道です。
北海道にはおよびませんが、まっつぐ!ワインディングもあってエキサイティング
この日は夕方までに帰宅する用があったので、三瓶山を堪能できません。でも帰りながらもどこかに立ち寄りたいなぁと。その前に昨日、お世話になったガソリンスタンドへ。給油がてら立ち寄りつつ、無事にバイク屋までたどり着き、修理してもらえたことを報告しておきました。
飯石郡飯南町で「赤名湿原」の案内を見つけました。どんな所だろうと行ってみると…。
島根県下最大のハンノキ林と林下には貴重な湿地性植物。木道がいいね
案内板によると「この地方一帯には花崗閃緑岩が広く吐出し、小起伏山地を形成しており、稀に花崗岩がこれを貫いています。これらの上に三瓶火山の噴出物が降りそそいで谷を埋めつくし、この噴出物が帯水層となり地表水が地下水化したと思われます…(うんちゃらかんちゃら)」と。
これはたしかミツガシワ
これはなんだろう?
これもなんだろ?
木道の先には長尾池。こういう場所には、早朝、夕方にも来てみたい
W1S×1+W650×3
後はひたすら帰るだけ。つまらんの〜。尾道市御調町にある道の駅「クロスロードみつぎ」で休憩とお土産調達をと思って、パーキングに入れてふと横を見ると…。おおおお!
こういう状況に初めて遭遇しました。自分のが柱で、み、見えん…
止めるまで気が付かんというあたりが情けないですが…。最初に(左から)W1SとW650が止まっていて、その次に僕のが入って、後からもう一台W650。4人であ〜だこ〜だと言いながらめちゃくちゃ嬉しくなって、写真を撮らせていただきつつ、いろいろ教えていただき勉強になりました。
おおおおおおおおおおおおおお!
あなたには何かを引き寄せる力があるのかも知れない
もうちょっといろいろ教えていただきたいことがあったのですが、くっそ〜〜〜〜なんでこういう時に道を急いでいるのか…。しかし、めちゃくちゃ楽しかったです。またどこかで会えるような気がします。
この間の燃費。
1回目…25.7km/L
2回目…26.6km/L
3回目…25.7km/L
でした。
こんばんは、ツーリングお疲れ様でした。旅先でのトラブルは焦りますよね。でも事故などでなく無事ご帰宅されてよかったです。
返信削除rideさんのダブロクはアップハンドルでしょうか?僕のダブロクはローハンドルであまり風圧は感じませんが、やはり高速ツーリングは風防があると楽でしょうね。取り付けようと考えますがノーマルのスタイルが好きなので、バイクの代わりに心と身体をカスタムして頑張っています。ハンドルカバーは妥協していますが(笑)
こうたさん、コメントありがとうございます^^
削除僕のW650はアップハンドルです。そうなんですか、ローハンドルだとだいぶ違うんですね。実は今のW650を購入する際、ローハンドルに替えようとしたことがあります。でもハンドルだけを替えればいいというわけではなく、ブレーキやクラッチのケーブル類をローハンドル用に短くするならその費用がかかるということで、お金をケチってそのまんま…。乗り慣れてしまったので、今はこれでいいやという感じです。
高速を走るのは年に数回、ゼファーの先輩とツーリングする時ぐらいなので、走り慣れていないせいもあると思いますが、ツーリングの2日目は風がおさまったにもかかわらず、風圧で異様に疲れました。
僕もノーマルのスタイルが好きなので、心と身体のカスタム(←これいいですねぇ)で頑張ろうと思いますw