2016年11月10日木曜日

冬のツーリングにZippo ハンディウォーマー

晩秋から冬のツーリングでつらいのが指先の凍えです。バイクに乗っている時はグリップヒーターで温かさを保つこともできます。しかし、コーナーが連続するところではグリップを握りっぱなしというわけにもいかず、ハンドルカバーでもなければ指先がだんだん凍えてきます。バイクを降りて写真を撮っていると、どうしても指先を露出した方がやりやすい作業もあります。

先日、寒風吹きすさぶ大川嶺に行き写真を撮っていたのですが、やはり指先を温める何かがほしい。冷えきったグリップヒーターはすぐには温まりませんし。数カ月前、引き出しの中から、学生の頃にカッコつけて使っていたZippoライターが出てきました。以来、Zippoライターを使っているのですが、共通のオイルで使えるZippo ハンディウォーマーなら使い捨てカイロより経済的かなぁと。いやいや、煙草を吸う時点で家計にとっては非経済的です…。

そんなこんなでZippo ハンディウォーマーを購入してみました。


Zippo HANDY WARMER Oil Set



何や知らん、iphoneの外箱チック


133mlのオイル、注油カップ、フリース素材の専用袋がセットです


Zippo ハンディウォーマーの使い方



Zippoハンディーウォーマーは直接オイルを燃やすのではなく、気化したオイルがバーナー部分にあるプラチナの触媒作用で酸化発熱する化学カイロです。使い捨てカイロより環境にやさしいのかな?

ではその使用方法を、アウトライン程度に紹介します。

ウォーマー本体からバーナーを取り外すと注油口が現れる

ウォーマー本体からバーナーを取り外すと注油口が現れます。ここに付属の注油カップでオイルを計量し、注油します。

計量に使用する専用の注油カップには上下2本の線があり、ウォーマー本体のタンク最大容量は上線2杯分まで。最大容量の注油で約24時間使用できるとあります。使用したい時間に合わせてオイルの量を調節します。

余分なオイルの入れ過ぎは十分な発熱を得られない原因になるそうです。(最大容量近くまで注油した時のことだと思いますが)注油後、バーナーを取り外した状態で注油口にティッシュなどを軽く詰めて1分ほど本体を逆さにして余分なオイルを染み込ませます。Zippoオイルはとても引火しやすい燃料ですので、オイルが染みこんだティッシュは火気に十分注意して処分します。

また、注油口のフチとオイルを染み込ませた綿の上面との間に5mm程度の余裕がないと十分にオイルが気化せず、温かくならない原因となるようです。

オイルを注油しバーナーを取り付けたらいよいよ点火

マッチやライターの火でバーナーを燃やすのではなく炙って温めます(3〜5秒で温かくならない場合は10秒程度とのこと)。火をバーナーに近づけ過ぎるとプラチナ触媒が劣化したり、本体を逆さまにして炙るとライターのススで触媒の劣化が早まるそうです。ということは上の写真のようにして温めればいいのかな。

ちなみにバーナーの耐用発熱回数は70〜90回程度とのこと。Amazonでは600円ぐらいで売っていますね。

ライターのように燃える火が見えるわけではありません。点火できたかどうかの確認方法は、バーナーにウォーマーのキャップをくっつけ、水蒸気によるくもりが確認できればOK。

キャップをして専用袋に入れて使用します。専用袋に入れても熱い場合はさらに布等に包んで使用するようにとあります。


で、実際どうなん?



試しに下線1杯分(おおよそ6時間分)を注油してみました。専用袋に入れない状態ではとても温かいのですが、専用袋に入れると冷たくなった指先を温めるには物足りません。これは、オイルの量に起因するのでしょうか?

この記事を書いている部屋は暖房を効かせておらず、室温は14.5℃。ハンディーウォーマーを専用袋に入れない状態でデニムのバックポケットに忍ばせています。キーボードを打つ手が冷たくなるのでハンディーウォーマーを手に取ると、みるみる温度が下がるのが分かります。バックポケットにしまうとすぐに温かさを取り戻します。発熱する量と奪われる熱の量が結構微妙なのかもしれません。

それは、取扱説明書の「よくあるご質問」の「暖かくならない」「A4」に、「ハンディーウォーマーを放置した際に熱が外に出てしまう為、外気が冷たい場合は暖かくならない場合があります。必ずポケット等に入れてお使いください」とあることからも分かります。

バックポケットの上からの方が、専用袋の上から触れるより温かい。ということは、専用袋は断熱の効果が大きいのかな?

発熱を途中で止めることはできません。「発熱途中で不要となった場合は、安全な所におき、完全に放熱させてください。寒い所に置くと立ち消えして、次回のオイル注入の際に入れ過ぎの原因となります」だそうです。

メンテナンスも含めて使い方が温かさを大きく左右するアイテムのようです。ないよりはマシ程度に考えてツーリングに携行しようと思います。たっぷりオイルを入れたらもうちょっと温かくなるかもしれないですしね。

【追記】
先日、早朝の大川嶺に行く時、上線1本分(12時間分)入れたところ、気化する量が多いのかどうか分かりませんが専用袋に入れても非常に温かく、感覚的には倍以上あたたかかったような気がします。朝4時ぐらいに注油して、深夜まで温かさが持続しました。

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