2015年9月27日日曜日

気になったところには立ち寄ってみる式で楽しむ―国指定重要文化財「旧山中家住宅」

ツーリングしていると、「あれなんだろ?」とか、
そこにあることは前から知っていたけど、すっ飛ばしてきた場所とか、
結構あります。
誰かと一緒に行くツーリングなら自分の興味関心だけで走りにくいのですが、
気ままなソロツーリングなら、そういうところに立ち寄るってことも簡単です。

久万高原町で、国道33号線から見える「旧山中家住宅」は、
気になっていたものの一つです。
ものはためし、ってことで立ち寄ってみました。

茅葺き屋根がなかなか。
もともとは、合併前の宇摩郡別子山村にあったものを譲り受けて移築・保存しているとのこと。
18世紀後半のもので、1970年に国の重要文化財に指定されたそうです。

今の時代、茅で屋根をふくなんてちょっと簡単ではないと思うんですよね。
久万高原町に限らず山村を走っていると、
昔は藁葺、茅葺きだった屋根が、トタンに変わってしまった姿を結構見かけます。
ご近所の方にお聞きしたら、高知から職人さんを呼んでふいているそうです。

この規則正しさが、風雨をしのぐ強さとと同時に、
美しさを作り出しているのかもしれません。


屋根の裏側は、茅・竹・柱・梁のコントラストが美しいです。
住宅の中には囲炉裏があって、適度に屋根をいぶすことで虫を退治したり乾燥させたり。
電化したら屋根の寿命も短くなるわけで、白川郷とかどんな生活なんでしょうね?

鉄製のやかん?でお湯を沸かすということは、
鉄分が溶け出て貧血しにくかった?

なんかの道具です。なんだろ?

稲を作って米を収穫し、藁で日用品をつくり、籾殻は堆肥にしたり…。
稲作文化、すごいなぁ。

日本人の色彩感覚と言えば、浮世絵とかそんなイメージが先に来るんですが、
山村の住宅の色彩はとてもシンプルな印象です。
その周囲に桜とか新緑とか紅葉とか雪とか、それでいて調和するってところが、
なかなかおもしろい気がします。

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