カメラ片手にツーリングに出かけ、「あ、いい風景だなぁ」と思ってシャッターを切って、帰宅してがっかり…てなことを繰り返しました。ある日C-PLフィルターの存在を知り、一度使ってみたら手放せなくなりました。
C-PLフィルター(サーキュラーPLフィルター)
ハクバ写真産業のC-PLフィルター。お値段も手頃です
使い方は、レンズに取り付けて、このC-PLフィルターの場合ですと「HAKUBA CIRCULAR PL」と書いてあるリングをクルクル回し、偏光(PL)させます。
ハクバ写真産業のサイトでは、その効果を以下のように紹介しています。
ガラスや水面の反射光を抑えたり、色本来の鮮やかさを際立たせるフィルター。空が青く見えるのは、空気中の水蒸気やちりで光が反射、散乱し、波長の短い青光が届くからです。撮影の際にPLフィルターを使用することで余計な反射光を取り除き、空の青みを濃くしたり、建物などの被写体から余計な反射光を取り除くことで、色彩コントラストが際立つなどの効果を得ることができます。PLフィルターを使用すると、水面やガラスに反射している余計な光をカットできるので、水面の反射光が軽減され、水中の魚やプールで遊んでいる子供の様子を撮影できたり、ショーウィンドーの余計な映り込みを避けて撮影することが可能です。不要な反射光を除去し、鮮やかなカラーを写す円偏光フィルター。
PLフィルターはレンズに装着したとき、前枠部分が回転するので、ファインダーを覗きながら前枠を回転させ、PL(偏光)効果を調節し、じゃまな反射光が消える角度で回転を止めます。反射光に対して、30°~40°の角度で撮ると、最も効果的です。
「C-PLフィルター」と同じような名前の「PLフィルター」がありますが、デジタルカメラでは「C-PLフィルター」を使用しないといけないそうです。
実際どうなん?
実際どうなん?ということで、先日喜多郡内子町の泉谷棚田に行った時、C-PLフィルターを効かせた場合と効かせない場合で撮り比べてみました。本当は「使用」「未使用」の比較の方がいいと思ったんですけどね。RAWで撮影し、「補正無し」でJPEGに書き出したものです。
効かせていない場合。水面に空が映っています
しかも見た時の感動がいっちょも感じられない色です…
一番効かせた場合。棚田の反射が概ねとれました
色も全然違うのでビックリ!です
本当は鏡面のような棚田に空を写しこみつつ、綺麗な緑を撮りたかったのですが、どうも上手くいきませんでした。
朝日や夕日など、棚田に反射する空の色を写し込もうとすればC-PLフィルターを効かせない、付けない方がいいのかなぁと思ったりします。なかなかそういう状況に巡り会えないので試したことはありませんが…。いつでもかつでも使えばいいということではなく、意図に合わせて使うことが大事な気がします。
あと、雲を写真の中に収めるときなども力を発揮します。フィルター未使用では雲がのっぺりとしますが、使用すると光の乱反射が取れる分、微妙な陰影を写し込むことができます。
青空撮影時の「片きき」問題
青空の撮影では太陽の位置によって、しばしば「片きき」が発生します。例えば下の写真。
左側が薄く右側の空が濃い「片きき」状態
あと、逆光の状態ではそもそも効きません。
C-PLフィルターには寿命があるそうです。ハクバ写真産業のサイトでそのような情報を探し当てられないのですが、ケンコー・トキナーのC-PLフルターは7〜8年の寿命だそうで、見た目では偏光膜が劣化により黄ばむそうです。
レンズのフィルター径はもちろん、どこそこのレンズに対応みたいなのもあるようなので、お間違えないようご注意下さい。
はいはい、また週末、晴れるといいなぁ。
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