キャンプ

2016年7月27日水曜日

魚眼レンズに初挑戦した感想

魚眼レンズで撮ったら面白いだろうなと思いつつ、かなり値が張ります。しかもそこそこ大きいため、荷物を減らしたいツーリングでは不便です。そこで、OLYMPUSのフィッシュアイボディーキャップレンズ BCL-0980(9mm F8.0 Fisheye)を買ってみました。希望小売価格は税込12,000円ですが、カメラのキタムラで9,000円しなかったこともあり、入門用として購入してみました。


OLYMPUSフィッシュアイボディーキャップレンズ BCL-0980(9mm F8.0 Fisheye)



レンズバリアをした状態

ボディーキャップレンズなのでコンパクト

ボディーキャップレンズなので、装着しても非常にコンパクトです。絞りがF8固定であることとフィルター類を取り付けられないため、様々な表現をしようとした場合、何かしらの工夫が必要になりそうです。

製品の詳しい説明はOLYMPUSのサイト「フィッシュアイボディーキャップレンズ BCL-0980(9mm F8.0 Fisheye)」にありますのでそちらに譲ります。レンズに対する評価が出来るほどカメラに詳しくはありませんので、初心者が魚眼レンズに初挑戦した感想などを書いてみたいと思います。あ、写真は下手です…。


魚眼レンズといえども中心はまっすぐ



ぱっと見、魚眼レンズには見えないね

魚眼レンズのことを紹介しているブログなどを読んでいたら「なるほど!」と思ったことがあります。魚眼レンズは上下左右の端にいくほど歪みますが、中心は水平方向も垂直方向もまっすぐです。このボディーキャップレンズの場合、焦点距離9mmで画角が140°あるため、上下左右の端に近い所に水平垂直な線がなければ超広角レンズのような使い方もできそうです。この画角がどれだけ広いかということが知りたくなり、標準ズームレンズ(M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R)を装着して撮ったのが下の写真です。

うん、だいぶ狭い

ちなみに上の写真は、フィルターを3枚重ねたことによりワイド端の14mmではケラレが出現。よって17mmで撮影しました。


画角が思った以上に広いということは…



右隅にコンクリートが…

画角が思った以上に広い上に、ボディーキャップレンズという薄さもあり、気をつけないと指やいらないものが写り込んだりします。この辺は慣れが必要だと思います。


あえて「魚眼」感がない場合もあり?



歪めて撮る、丸く撮るのが魚眼レンズの醍醐味だとは思います。一方、超広角レンズ的に使う方法があるなら、こういう方法もあるのではと思ったことがありました。「DABUROKU TOURING」で使う写真選びをしている時に、「表紙にしたらいい写真が見つからない。そもそも撮ってない…」と悩んでいました。

こういう写真を撮ってはみましたが、表紙はタテだし…

そこでタテ半分にトリミングして…

補正して、タイトルを乗せて…

W650から奥へとつながる三角構図ですが、歪んでいることで三角構図に勢いが生まれたような「気」がします。誰かがやっていることだとは思いますが、我ながら「おお!」です。これが成立するのは端に水平垂直な線が無いからだと思います。

でも、歪みの無いレンズこそ良いレンズなら、魚眼を主張しない写真はやっぱりダメなのでしょうか?よく分かりません。

そんなこんなでいろんなことを勉強中です。

2016年7月24日日曜日

ツーリング 夏のツーリングは維持が大変――集中力

天気がいいのはいいけれど、暑いと集中力が…。


DABUROKU TOURING No.13発刊



基本的に田舎もんなので田んぼを見ると妙に落ち着く…


龍澤寺の苔むす石段 西予市城川町



目的地を決めず家を出発することが多いのですが、この日はどうしても行きたい場所を1ヵ所決めて、あとはぶらぶらするツーリングです。ぶらぶらしながら最初に訪れたのは西予市城川町にある曹洞宗の龍澤寺(りゅうたくじ)です。

到着したら、◯に十字といえば鹿児島の…「え?なんで島津氏?」って感じです。

本堂へと向かう川にかかる偃月橋

もともとは鎌倉時代に開かれたお寺だそうですが、鹿児島藩主・島津元久(七代)の長男がやって来て再興したんだとか。詳しい説明は下にゆずります。

愛媛県下最大の巨刹!知らんかった

で、偃月橋を渡り仁王門をくぐると…。

石段の向こうに見える山門

日陰もあり、風も吹き、厳粛な感じもして空気がヒンヤリしています。気になるのは蚊かな。いや〜、実際はもっとすごい感じですが、写真が下手なのでスケール感が伝わりません。あらま。たぶん、これだけ日が昇ってしまったらそういう雰囲気の写真にはならないのかなぁと思ったり。

山門にはいろいろな彫刻?が施してありますが一番気になったもの

山門を抜け、もう一つの門をくぐると本堂です。見ると「合掌礼拝をしましょう」みたいなことが書いてあります。やり方があってるかどうか知りませんがそこは「気持ち」ということで、なんとなく合掌礼拝。本堂に上がってお参りもできます。仏教美術とか、そういうのには興味がありつつ、信仰心はというと、全くとほほな感じなので僕みたいな人間が簡単に上がっちゃいけない気がして本堂にはあがりませんでした。

参道を下りて駐車場へ。公園管理棟へアイスを買いに立ち寄りました。キャンプ場があるんです。地元の方が西予市から公園の管理を委託されています。店番のおばちゃんは気さくな方で、いろいろ教えていただきました。6月は一帯に飛び交う蛍やあじさいを、秋は紅葉を観に訪れる人で賑わうそうです。

バンガローは1棟1日1500円なので(テントサイトもあるよ)、ここで一泊して早朝、夕方、夜にいろんな写真を撮るのもいいかもしんないね。ちなみに龍澤寺では1人3,500円(5名以上・要予約)にて、五法五味五色の本格精進料理が楽しめるそうです。

管理棟の天井からぶら下がっている麦わらで編んだ飾りというかオブジェというか、それがなかなか綺麗だったり。おばちゃんの手作りです。こどもの頃は虫かごにしていたそうです。

色艶の良い新しい麦わらで螺旋に編むもんだから、さらに綺麗に見える

僕:これ、どうやって虫を入れるんですか?蓋でもあるの?
おばちゃん:こどもの頃は上手に編めないから隙間がたくさんできて、そこから虫を入れていたけど、大人になって上手になると隙間なく作れるようになって、入れれないのよw

だってさwおもしろいね。蛍を入れるととても綺麗な虫かごになったそうです。「入れれるほど隙間が大きいということは逃げないのかな?」と不思議に思ったのですが、よもぎを入れれば逃げないそうです。なるほど、よもぎに蛍の卵がついてるのを見たことがあるわぁ。

おばちゃんがこどもの頃はみんなが編めたそうですが、いまでは編める人も少なくなったそうです。バイクなもんでバッグの中で潰れちゃいそうなので買うのをあきらめて、今度妻と来た時にでも買おうと思います。


ダートの先の綱付山展望台 北宇和郡鬼北町



龍澤寺を後にしてこの日の一番の目的地である綱付山(つなつきやま)展望台をめざします。しかし出発前にGoogleで調べても道がよく分からず、まぁ後は現地で聞くしかないなと。


龍澤寺を後にして綱付山展望台に向かう途中で見た田園風景に感動してしまったり。

空と田んぼが近い!

魚眼レンズに初挑戦w

魚眼レンズは、OLYMPUSのフィッシュアイボディーキャップレンズ BCL-0980(9mm F8.0 Fisheye)。9,000円しないお手頃価格です。使い慣れませんが、写真の楽しみが広がりそうです。

地元の方に聞いたら「綱付山」よりも「内山」(うちやま)という名前で呼ばれているようで、合わせて3人の方に聞いて道を教えてもらいました。総合すると、「国道441号線にあるバス停『生田(いくた)』のそばの橋を渡り、突き当たったところにある清水酒店を左に曲がったらあとはまっすぐだよ」です。よっしゃ〜、Let's go!

バイクはぶれてないけど風景は流れるという写真を撮ってみたいw

ひたすらまっすぐ!そしたら妙なダートの林道に突入。両脇の生い茂った雑草で道がどんどん狭くなる…。絶対に違う!なんとか林道の入口まで引き返し、道案内を確認。

林道の入口にある道案内。どこにも展望台の案内がないので、よくわからん…

僕の頼りない方向感覚では「三間町 音地方面」に行けばいいような気がします。こういうときはいつもの「え〜い、ままよ」です。つまり、いままでまっすぐ来た道をここで左に曲がることになります。

そしたら「展望台2.9km」の案内を発見。「ここだ!」と思って見たらダート…。以前走った神南山へのダートと同じ地質です。ううう。

これはまだいい方です

雨が川になってコーナーの内側を削っています。クネクネした道だから右側を走ってもつぎは左側というように、雨がえぐった溝を越えるのが大変。転倒の危険を感じて停車すると、転がっている石が小石とは呼べないような大きさだから車止めみたいになって発進に難儀したり、足をつこうとした地面がえぐれていて立ちゴケしそうになったり、法面が崩れていたり。ストレスMAX!休憩の度にコーヒーを飲んでいたせいもあると思いますが胃が痛くなってきました。やっぱりこういう道はオフ車のもんですね。残り500mぐらいのところから綺麗なアスファルトに変わりほっと安堵の溜息。よくぞ転倒せずに上がれたもんだと。で、展望台のある駐車場に到着。

ここまで油温計の針が振れることはめずらしい気がします

登りながら、はっきりしない空模様だということは薄々気がついていました

トイレも自動販売機も何もありません。あるのは展望台オンリー!展望台に登ったら360度のパノラマです。

中央ぐらいが北だったかな

中央ぐらいが南だったかな

ヘトヘトな上に空もこんな感じなので報われない感じですが、行ってよかったかどうかと問われれば「良かった!」です。道が舗装されるのを期待していますが、どうかな〜。展望台は平成16年建設と書いてありました。12年間こんな感じの道ということはこの先もあまり期待できなさそうです。帰りも転倒せずに無事下山できました。よかったよかったw


堂の坂の棚田 西予市城川町



この日一番の目的が不発だったような何とも言えない気分のまま帰宅するのもなぁと思いながら県道35号線を走っていると…。

棚田!龍澤寺からそれほど離れていない所にあります

「田穂」という地区ですが、棚田自体は「堂の坂の棚田」と言われているようです。ツーリングマップルを開いてみたらちゃんと載っていて「1枚1枚が弓形に伸びた美しい棚田が広がるにほんの里」とあります(ツーリングマップル中国・四国2015、P79、G3)。

県道35号線からの道を進入禁止の道に入らないように上がっていけば、「P」の看板。こういうところに来た時はすれ違った地元の方と必ず会釈、あいさつを忘れずに。

一番上から

石垣と緑のコントラストがおもしろいなぁと思う

一粒でも多くのコメを収穫しようという植え方が綺麗な模様を生むというのがスゴイと思う

数学者が解析した、最も収量が上がる植え方と、棚田のこの模様が一致したら感動は倍増するに違いない。

龍澤寺から綱付山に向かう途中で写真を撮った田んぼでもここでも、アオサギが水生動物を探していました。水田が持つ一つの役割を見たような気がします。人が水田や棚田を観ようと訪れたり、見て心が和んだりするのは、長い人類の歴史にも根ざしたものなのかもしれません。朝や夕の光が当たっていなくても、水田の緑に僕は感動せずにはいられませんでした。秋、金色に輝く頃にも訪れてみたいと思います。

にしても暑かった!汗びっしょりでした。

【追記】
1)この日のツーリング出発前の燃費(エアフィルター交換前)…25.4km/L
2)出発から綱付山に登る前の燃費(エアフィルター交換後)…33.7km/L(計算間違いしたかと思うぐらい良い。いや、してるかも)
3)綱付山に登って下りて帰宅直前の給油…25.3km/L

2016年7月19日火曜日

連休なのにどこにもツーリングに行かなかった件

3連休だったのに、どこにも行けませんでした。いろんな人にかなり時間を盗まれている気がします…。

ただいま猛烈な勢いで発電中〜
ゆっくり回る風車もスローシャッターで撮ったら面白いねw

そんなこんなで2週間近くW650に乗っていません。いや〜、ストレス溜まるわ〜。カルシウムが足りないのかも。おっしゃ牛乳じゃ〜。いまから毎日牛乳を飲んだら、まだ身長が伸びるかな?

もう一ヶ月もすればお盆です。お盆は絶対に仕事を拒否!したいと思います。

2016年7月11日月曜日

整備のあれこれはだいたいこの本から

何かを始める時には、とりあえず本を買ってしまう性格です。

「はじめてでもできるバイク・メンテナンス&洗車 最新マニュアル」太田潤著

W650を購入した時、「自分でできる整備はやってみたい」と思っても、知識がありません。ネットで調べればだいたいのことはわかります。でも、見取り図的なものがほしくて買ったのがこの本でした。表紙にW650が載っていたし、中身も結構W650よりだったので(追記:よくよく見たらW400でした。すいません…)。

でも、全部この通りにしているわけではなく、ネットで調べて自分なりに納得した方法でやってます。そして、できそうにないことはスッパリあきらめてバイク屋さんにお願いしています。

太田潤さんは、日本一周はもちろん海外ツーリングとか。しかも写真家とあります。好きなバイクに乗って写真を撮って飯が食えるとは羨ましい限りです。

いや〜しかし、そろそろサービスマニュアルを買ってもいいんじゃないかと思う今日この頃です。

2016年7月9日土曜日

エアフィルター(エレメント)を新品に交換

天気がいまいち。仕方がないのでエアフィルター(エレメント)を新品に交換しました。


エアフィルターのメンテナンスは大事らしい



16,899kmの時に灯油で洗浄しました。この間約5,000km走行

燃費は満タン法で計算しています。山に上がることが多いのでそんなに燃費が伸びないのはわかっているものの、もうちょっとあってもいいんじゃないかとも思ったり。

ものの本によると、エアフィルターは出力と燃費、エンジンの耐久性も左右する重要な役割があるとのこと。中古で買ったW650なので、購入以前のメンテナンスのことはわかりません。購入後は2回、灯油で洗浄していますが、そろそろ交換してもいいかなということで、新品を購入しました。交換サイクル?はい、よくわかりませんw


新品のエアフィルターを初めて触った



左右を交換します。左が左用の、右が右用のエアフィルター。Kawasaki純正品

「新品がほしい!」と思った日が、いつもお世話になっているバイク屋さんの定休日だったので、この間、油温計やチップストップエンジンガードなどを購入してきた名西カワサキさんの通販サイト「カワサキ屋」で注文。在庫があったのですぐ届きました。

新品の表面(つまり上側)

実物の新品を見るのは初めてです。自分でエアフィルターを洗浄した際、ワコーズのエアフィルターオイルは裏面の毛羽立った方(つまり下側)にだけ、薄く塗布しています。バイク屋さんもそれでOKと言っていました。でも、エアフィルターオイルの缶には、使用法として表と裏に「まんべんなく十分に」と書いてあるので、少し気になっていました。新品を確認したところ、表面にはオイルがついていませんでした。

新品の裏面(つまり下側)

裏面の毛羽立った面を触ってみたら、薄くオイルが塗布されていました。曇天だったので、写真を撮る時に+0.7の露出補正をしたためかなり黄色く見えるのですが、実際はここまで黄色くない気がします。


サイドカバーを外そう



サイドカバーの外し方は、ブログで何度か書いた気がしますが、あらためて書いてみます。シートを外し、丸印の二つのボルトを外します。うっかりボルトを隙間に落っことさないように気をつけて下さい。

前方← →後方

右側のサイドカバーを外してみます。

丸印のボルトを二つ外すと、サイドカバーが外れます

右側はいつも油っぽい汚れ

僕のW650に限らず、他の方のブログでも右側が汚れているという記事をよく見ます。左側はこんな風にならないんですが、なんでなんでしょうね?

右側のエアフィルター裏面。砂粒とかがいろいろひっついています

前回、洗浄した時よりいろんなものがひっついています。オフ車の方は、どれぐらいの頻度でメンテナンスしているんでしょうね?で、新品を表面と裏面を間違えないように装着。

左側はボルト1本とツメみたいなとこでひっかけてある

上手にやれば、ツメの部分もすんなり外れます。写真を撮っていませんが、やっぱり左側は右側のような油汚れがありませんでした。

左側の裏面。こっちもまぁまぁいろいろひっついていた

左側も新品に交換してボルトを戻して、はい、おしまい。シートを元に戻す際、「鍵をシート下に入れたままだったらどうしよう」といつも思ってしまいます…。

これで燃費がいくらかでも変わるといいな。

2016年7月7日木曜日

ツーリングにコンパクトな三脚 ベルボン・ウルトレック45L

我慢できずにポチッとしてしまいました…。キャンプ道具貯金は無事です。


ベルボン ウルトレック45L(生産終了品ですが…)



ベルボンのウルトレックUltrek(UT)シリーズは、「トレッキングやツーリングなど、荷物を限界までコンパクトにしたい場合に最適。驚異の伸縮比による圧倒的な収納性が自慢」(ベルボン株式会社のサイトより)の商品です。

カメラのキタムラネットショップでAmazonよりお安く売っていました。定価の半額以下なのは生産終了品だからかな?

キャリングバックがついていたけど、多分使わない…

現在、Amazonベーシック(はAmazonが展開するプラベートブランドだそうです)のトラベル三脚を使用しています。バイクのサイドバッグに入るコンパクトさと低価格に惹かれ、1年ぐらい前に購入したのですが、いろいろありまして。

三脚を持って移動中にいつの間にかパンを固定するネジや、おもりをぶら下げるフックが付いているネジが緩んで紛失しました。紛失しやすいつくりというのはあまりよくないのかもしれません。あと、三脚やエレベーターを伸縮させるネジの精度が甘くてネジ山が痛んだり、そのネジを緩めすぎると三脚が抜けてしまうつくりのため、うっかり抜けてしまうとバラける部品があったり、部品を元に戻しつつ甘いネジの精度に苦労しながらはめ直したり…。

左がウルトレック45L、右がAmazonベーシック製

縮長だけで見れば、ウルトレック45Lの方がコンパクト。メーカーサイトでは295mmとあります。

ウルトレック45Lの詳しい説明はベルボン株式会社のサイトにあるのでそちらに譲ります。ここでは、この間、素人ながらバイクであちこちに行ってカメラを構えてきたことを踏まえて、買い替えた理由を列挙してみたいと思います。


パンハンドルが欲しかった!



パンハンドルが欲しかった!

Amazonベーシックの三脚は自由雲台。ウルトレックの現行製品(UT-43Q、UT-53Q、UT-63Q)も自由雲台です。雲台にパンハンドルのついたウルトレックシリーズはこちらのウルトレック45Lしかないようです。自由雲台の方が、よりコンパクトに収納できるのですが、なんせパンハンドルが欲しかったんです。パンハンドルを使えば微妙なフレーミングが楽になりそうです。

ちなみにウルトレック45Lの雲台PHD-43Qは単体でも購入でき、Amazonでは約8,000円。雲台だけでもこの値段なので、思わずポチッとしてしまいました。


水準器が増えて縦位置の撮影が楽になりそう



Amazonベーシックの水準器は丸型水準器

ウルトレック45Lの雲台PHD-43Qの水準器は3つ

Amazonベーシックに限らず、自由雲台は縦位置にしようとしたら、1カ所の切れ込みに合わせる必要があります。縦位置で撮影する際は、まず切れ込みを探して…。ウルトレックの雲台は、パンハンドルの上にあるカメラ台ストッパーを緩めれば、カメラを左90度にも右90度にも傾けることができます。さらに…

この水準器で縦位置でも水平がとれる

カメラに詳しい方なら当たり前のことかもしれませんが、僕にとってはもう嬉しくて仕方ありません。Amazonベーシックの丸型水準器1個では縦位置ではそもそも水平はとれません。なのでいままではカメラに内蔵された水準器をモニターに表示させて確認していましたが、モニター画面を切り替える必要があるため、「あああ…」「ううう…」てなことがよくありました(なんじゃそりゃ)。これならそういう煩わしさからも解放されそうです。


EVを含めて1560mmまで伸びる



Amazonベーシックの三脚はエレベーターを含めて全高が1355mmのようですが、ウルトレック45Lは1560mm。これだけ伸ばしてもAmazonベーシックより安定していますし、この高さがあれば目線の高さに近くなるため、ファインダーを覗き込む姿勢が不自然になりにくくく、疲れにくい気がします。


クイックシューが大きい。取り付けにコイン不要



カメラに取り付ける際、コインが不要になったよ

Amazonベーシックではコインがないとクイックシューをカメラに取り付けることができませんが、こちらのクイックシューはコインいらず。しかも横幅が大きいためカメラが安定し、MFでのピント合わせが格段にやりやすくなりました。


あとは自分なりに工夫してみます



おもりをぶら下げるフックはないので工夫してみます

こういう使い方は説明書にはありませんが、できなくもないかな

早くこれを持ってツーリングに行きたいな。

2016年7月4日月曜日

ツーリング 旅のコンパスは好奇心

前の晩、変な時間にうっかり寝てしまい、朝4時に目が覚めた。


DABUROKU TOURING No.12発刊



東温市と久万高原町をつなぐ林道梅ヶ谷永子線を行くと井内峠隧道がある


棚田の写真を撮ろうとしたけど…



4時に目が覚めたものの、なんやかんやしているうちに5時半出発。松山市内から近い棚田で思いつくのは国道494号線・黒森峠越えの途中にある東温市河之内の棚田です。ここで写真を撮って、黒森峠を越えて久万高原町に入り、その先は何となく進もうということにしました。国道494号線に入ると…。

あっ!!!全面通行止め!!

一応、棚田のある河之内地区まで上がってみましたが、東側の山が太陽を隠していて今一つな感じです。黒森峠も越えられないのであきらめて、一つ西側の峠、井内峠(いうちとうげ)を越える途中にある井内の棚田に行こうかどうしようか。迷ったのは、5月の下旬、峠越えの林道梅ヶ谷永子線(途中までは県道210号線)が全面通行止めだったからです。う〜ん、まぁとりあえず、井内の棚田へ。

県道210号線に入ると、どこにも「通行止め」の案内がありません。おっしゃ!どちらかというと井内の棚田の方が好きかなぁ。気を良くして、どこかにいい場所ないかなあとずんずん上がっていくと、あ、林道に入ってしまった!坂道+隘路でのUターン、めんどい…。引き返す気力が失せてしまい、しゃ〜ない、このまま上がろうと腹を決めて井内峠越えへ。

林道梅ヶ谷永子線は、いたるところに「落石注意」の看板があります。実際、小石だけでなく、岩(道路は塞いでないけど)がいたるところに落ちているので、けっこう神経を使います。そんなとき滝に出くわすとちょっと気分が和みます。

琴の滝というらしい。全景よりこの辺の質感がいいなと思った

御来光の滝。同じ名前の滝は各地にあるね。日本人の自然に対する考え方がわかる気がする

井内峠隧道を久万高原町側から。右端に「登山口」とあるけど草ぼうぼう

表紙の写真は、登山する人が利用するらしい駐車スペースの端っこに望遠レンズとインターバル撮影するリモコンをつけたカメラで撮りました。一度反対側まで引き返し、こっちに戻ってくる時の絵ですが、追尾AFをどうやったらうまく効かせられるかよくわかりません。「味」のあるピンボケということにしました。


別ルートで天狗高原をめざしたら…



久万高原町に入ったところでどうしようかなぁと。そういえば、前回のツーリングで高知県仁淀川町の岩屋川渓谷に行った際、そこから四国カルストの天狗高原に行けるという案内があったのを思い出しました。その道を確認することにしました。

国道33号線を愛媛県から高知県に入ったところで最初に仁淀川に架かっている別枝大橋(べっしおおはし)を渡ります。


広角で撮ったらアメリカンぽい?

この地点から天狗高原まで15.4kmとあったような気がします。で、案内に従って岩屋川渓谷を通り過ぎ、ずんずん上がっていきます。この日は暑くなると予想されていましたが、標高があることと、まだ午前だし、川の傍を走るせいか、ひんやりした空気が川の流れに沿って降りてきて実に心地よいです。

しばら〜〜〜く走ると、道案内を発見。

むむ!「天狗高原」にテープで隠した跡がある!

剥がし損ねたのか、貼ったけど剥がれかけているのか…。え〜い、構うもんかぁ。直進じゃ〜〜〜〜!

はい残念…

一体どういうことなんでしょうね。行こうと思えば行ける、ゆるい「立入禁止」ですが、遵法精神旺盛なので、引き返すことにしました。

先ほどの分かれ道の所でパシャリ
人工物が自然とうまく調和した時は景観としてもいいものになる気がする

国道33号線まで引き返すと時間がもったいないので、「都・鳥形山」の案内に従って進むことにしました。鳥形山は石灰石の鉱山で、発破をドカンとやる山です。しばらく進むと…。

大引割(おおびきわり)・小引割(こびきわり)は、まだ見たことがない

「ツーリングマップル」は大引割・小引割のところに「地球の割れ目?巨大な岩の割れ目」とあります。うむ、ここまで来たら大引割へ!たしかこの道は林道だったと思います。綺麗に舗装されてはいるのですが…。

こんな看板が道の山側のいたるところにあります

このフェンスの向こう側に入らないようにということなので、気にせず行きたいのですが、あまりに多いのでどうしても不安になってしまう小心者です。しかもこの道は大小の落石が多くてまぁ緊張します。

どうやらここが大引割をめざす駐車場という所に到着しましたが、山の中を歩かないといけないようです。メッシュジャケットは黒。スズメバチは黒い服を着た人間に襲いかかると聞いたことがあります。蜂蜜をねらう熊の色だからとかなんとか。先に進むのを躊躇。とりあえずほんのちょっとだけ足を踏み入れると…。

どうやらここからも天狗高原に行けるみたい。徒歩だけどw

そしたら「ブ〜ン」と低い音。スズメバチかどうかはわかりませんが、退散!


龍馬の先を駆けた男 吉村虎太郎



そのまま国道439号線まで下りて梼原(ゆすはら)方面に行こうとしたら、高知県津野町の芳生野(よしうの)という地区で…。

いかつい幟が気になった

幕末の志士、吉村虎太郎(よしむらとらたろう)です。僕は初めて名前を聞きました。尊皇攘夷を掲げ脱藩。27歳で戦死。辞世の句「吉野山 風に乱るる もみじ葉は 我が打つ太刀の 血煙と見よ」を見てちょっと興味がわき、すぐ傍にある吉村虎太郎の生家に行ってみることにしました。

昨年、復元したそうです

津野町のホームページに吉村虎太郎の詳しい情報があるよ。

吉村虎太郎が愛用していたと伝えられる兜

受付をしているおばちゃんにお話を聞いた所、地元のみなさんが委託を受けて、ここを管理・運営しているとのこと。吉村虎太郎は庄屋の生まれだそうですが脱藩したことで両親はこの地に住めなくなり、いまの高知市内へと移り住んだそうです。人生いかに生きるべきか、あれもこれも矛盾しない人生って無理だわなぁと考えてしまうお話でした。

観光案内地図があったので見てみると、津野町は葉山風力発電所や四万十川の源流点がある町だと知りました。風力発電といえば、佐田岬半島や四国カルストでも美しい景観をつくっています。そういえば葉山の風車も遠目に見たことあるわぁと思い出し、おばちゃんに尋ねてみると、葉山風力発電所と四万十川の源流点は近いし道案内もちゃんとあるよとのこと。ということで、その2カ所を訪れてみることにしました。


葉山風力発電所 高知県津野町



おばちゃんに近道を教えてもらったのですが全く違う道を走ってしまい、かなり遠回り。出る必要のない国道197号線へ出てしまいました。国道からはいろんな道で葉山風力発電所へ上がれるようです。案内には「風の里」とあります。

約10kmぐらいの上り道。ツーリングライダーさんでいっぱいかなぁと思って上り始めましたが、車一台分の道。舗装林道みたいな感じかなぁ。標高1,000mの尾根に合計20基の風車が並んでいます。佐田岬半島や四国カルスト・姫鶴平のように快適にびゅ〜んと飛ばす道ではないせいか、国道197号線はツーリングライダーさんがたくさんでしたが、付近滞在中に出会ったのは車2台だけでした。

雲が次から次へと尾根を越えてゆきます。辺りが白くなったり晴れ渡ったり。

雲が晴れた!今だ!とパシャリ。9号機の場所から

風車の羽根がグルンと下りてきたら、まぁ焦ります

風車の下を走っていたら鳥形山を南側から見ることができました
採掘を重ねて200m低くなったそうです

西の端の20号機の場所からならもっとたくさんの風車が連なって見えます。風車から離れたからかどうかは分かりませんが、それまでゆっくり回っていた風車がいきなり速く回り始めると、その音の大きさと羽根の勢いの良さにかなりビビります。

さぁ次は四万十川の源流点だぁ!


四万十川源流点 高知県津野町



葉山風力発電所(風の里)を後にして四万十川源流点を目指します。風の里からそんなに離れてはいません。吉村虎太郎生家のおばちゃんの話によると、車を停めてから源流点まではちょっと歩かないといけないとのこと。どの道を走ったのかは覚えていませんが、道案内に従って進めば迷いません。

車両はここまで。徒歩25分!

おっと、「徒歩25分」。森の中を歩くのでスズメバチが怖い…。車でいらしていた年配のご夫婦に話を聞くと20分はかかったかなとのこと。う〜〜ん、う〜〜〜〜〜ん…。

妥協の一枚。源流点の手前、徒歩25分の場所で勘弁してください

この森の奥から四万十川が生まれています

この後は大川嶺に行こうと思っていましたが、空が怪しくなってきたのでおとなしく帰宅することに。家まで10分足らずのところで遠くに雷が見えて、やばいなぁと思ったのも束の間、ひどい夕立に遭い、びしょんこになりましたとさ。

この間の燃費。
前回のツーリング分…24.4km/L
今回のツーリングの途中分…22.1km/L
山を登りすぎかなぁ。でも、流れの良い国道すら最近ストレスになり始めています…。