お盆最終日にようやく時間が取れたので、「お盆休みを返せ〜」と言わんばかりに走り倒しました。なので記事が長くなってすいません。
DABUROKU TOURING No.15発刊
舗装林道を行くW650だよ
篠山から由良半島の付け根まで林道を快走
前の晩、考えていたのは時間に余裕のある夏なので愛媛の南の端の方へ行こうかなと。導きの糸は、愛媛県が最近宣伝している「
南予遺産」です。とはいえあまり具体的な計画を立てないまま、朝4時起床。
日の出前の出発はいつも以上にワクワクするね
夏場の日中は、ひんやりインナー+メッシュジャケットですが、早朝なのでKOMINEのインナーを装着。街中はちょっと暑い感じですが、標高があがるとちょうどいい感じ。日が照りだせば外して体温管理しますが、いや〜荷物が増えるなぁ。しゃ〜ない。
高速料金をケチって国道56号線。途中西予市宇和町から宇和島市津島町まで無料区間となる高速を利用します。
愛南町は、2004年に南宇和郡4町1村(御荘町・一本松町・城辺町・西海町・内海村)が合併してできた町です。まだ行ったことのない西海町にはぜひ行きたいと思いつつ、時間がいっぱいあるのでぶらぶらしながら国道56号線を南進。にしてもじりじりと暑い。
内海→御荘→城辺→一本松と進み、高知県境の付近で篠山(ささやま)の案内。「南予遺産」に指定されていますが、指定される前から愛媛では有名な山です。高知県境に沿う県道332号線を北進し一路、篠山へ。
標高1,065mなら涼しい道かもと期待
川沿いの道で、しかも標高がある山ですから進むごとに涼しさが増します。やはり夏のツーリングは山を目指した方が気分的も体にも楽だね。
こんな道を上がって行きました
「白滝」の前まで来ると篠山トンネルがありますが、こっちには進まず右折して第1・第2駐車場の方へ進みます。
「白滝」のそばの篠山トンネル(1,202m)は電灯なしなのかな?
ソロツーなのにミラーを見るとタンデムシートには…なんちゃって
第1駐車場から見た篠山(左の奥のピーク)
ちょうど下山してきたご夫婦がいらっしゃったのでお聞きした所、頂上まで1時間ぐらいとのこと。きょ、今日は、遠慮しておきます…。この後、どこに行こうか迷っているとご主人さんが「ツーリングならいい道があるよ」と。
以前はバイクに乗っていたというご主人さん。「車で走った時に、バイクだったら気持ちいいだろうなぁと思った道があってね、眺めもいいしワインディングがきっと楽しいはず」とのこと。
ツーリングマップルを見ると「広見篠山大規模林道」と表記される道(ツーリングマップルR2015中国・四国 P83・E7)のようですが、とくにコメントは書かれていません。なんだか嬉しくなってお礼を言い、おすすめの道を進むことにしました。
篠山トンネルのあった「白滝」の前まで戻り、トンネルとは逆方向の、ここまで上がってきた道からさらに山の上にあがる道のようです。サイクリングコースにもなっていて、看板には「緑資源幹線林道 広見・篠山線」とあります。よっしゃ〜〜〜〜。
前回うまく撮れなかった、走っている風景が撮りたい!首からカメラをぶら下げて、ISO感やら絞り、シャッターを速度を変えつつ、リモコンでインターバル撮影してみました。運転しながらなので、露出やピントはカメラ任せ。止まった時のお楽しみということでスタート!。
おりゃ〜〜〜〜〜!(まだシャッター速度が速いかな)
いっけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!(もうちょっと風景を流したいな)
偶然の産物という要素が大きいので、む、難しい…。
ここまで来たら「城辺町」方面へ
こんなところに風車があったとは
ここで三叉路になっているのですが、道なりに進むと「城辺町」。でもそちらには進まず、風車の方へ右折し引き続き林道へ。「大型 対向車あり」というような看板が頻繁に設置されているので、平日は気をつけた方がいいかもね。
途中、2ヶ所ぐらい周囲を展望できる駐車場がありました
上の写真と同じ場所から。宇和海も望めますが、霞んでいて残念
標高もあり風が吹いているので、午後1時ぐらいでしたが日陰にいたり太陽に雲がかかれば心地よいです。いったいどこに降りるんだろうとずんずん進むと…。
左には「ゆらり内海」や「須ノ川公園」
見覚えのある風景が目に飛び込んできました。ここのそばのキャンプ場「グリーンパークすのかわ」でキャンプしたことがあります。海にはサンゴもあって綺麗でしたよ。
奥の家の手前、右側から下りてきました
おおなるほど!この道は由良半島に伸びる県道292号線。松山方面からは
国道56号線の鳥越隧道(宇和島市津島町と愛南町の境にあるトンネル)を抜けてすぐに右折する道です。写真を道なりに左カーブしていけば由良半島。
この日一日を振り返った時、この林道を走ったことが「+α」になった感じです。
旧西海町外泊 石垣の里
ちょっと旧御荘町内で休憩。にしても暑いわ〜。この日一日でポカリスエットを何本飲んだことか。次は旧西海町外泊(そとどまり)へ。ここも「石垣の里」として「南予遺産」に登録されています。漁村の景観がなかなからしいです。
石垣がきれいなんですが、感動を写真にあらわせません…
幕末の頃、隣の中泊(なかどまり)地区の人口が増えたため、次男、三男を中心にした移住計画が提案され、この地区が出来ました。昔の写真を見ると、今は雑木林になっている谷の周囲も一面石垣が組まれ、耕作地となっていました。その努力に思いを馳せると、石垣になんだかあたたかさのようなものを感じずにはいられません。
結構上まであがれるんです
石に描かれたお雛様の所以はなんでしょうね?
あらま、かわいらしい
上の写真の場所は「遠見の窓&縁結びの石雛」と案内されていました。案内には「漁に出たおやじらの帰りと大漁を願った祈りの窓は家族と地域の人々に強い絆を育てた」とありました。この石雛の表情を見ていると、会話が聞こえてくるようです。「酒はないんか?」「はいはい、そこにありますよ」ですかね?
休憩所で涼んでいたら、地元のおじさんとお話できました。「南予遺産」となっている高茂岬(こうもみさき)はここから10kmほどのところにありますが、とにかくおすすめの場所とのこと。地元の人々に愛される風景が魅力的なことに間違いありません。そういう場所を語る方の表情はいつもいきいきしています。
ゼファー乗りの先輩といつか行く予定にもしているのですが、せっかくここまで来て立ち寄らないのもなぁと悩んだり。「夕日が沈む高茂岬はいいよぉ」と自信を持っておすすめされましたが、この時点でまだ午後4時。出発前に調べた日没時刻は松山で午後7時前。行くとしても日没までの約3時間をどう過ごそうか、夕日を見てからだと帰宅が何時になるのか…。
絶景と聞く夕日を目指す 高茂岬
夕日はともかく、ここまで来たのでとりあえず高茂岬を目指すことにしました。先輩、すんません。外泊からはワインディングを楽しみながら進みます。駐車場にはトイレもあるよ。
こんな案内がありました
南東の景色だったかな?
いや〜高い所からの景色なので眺めが良い!上の写真の右(西)の方に岬が伸びています。
こういう所では魚眼の出番かな?これも岬の突端ではありません
西を望めば岬の突端までかなりの距離があるけれど、徒歩で行けるんだろうかと進んでいくと…。
夏なので草ぼうぼう…。分け入る勇気はありません
うむむむ。「南予遺産」というんなら、もうちょっとなんとかしてください。
高茂岬を後にして高茂岬を周回する県道をぐるり。いや〜なんか不完全燃焼。もう帰ろうかと思い、一度は国道を目指しましたが、踵を返す!いや、テールランプを返す!(なんか変)。そうこうしているうちにだんだん日が傾いてきていい感じです。ふたたび外泊集落を通過し、高茂岬へ。
高茂岬、再び
あっら〜、太陽が岬の北側に沈もうとしてる。つまり1回目に撮った写真の海には沈まないってことです。恐るべし夏。どこかいい場所ないかなぁとウロウロ。一番良さそうな展望台は老朽化か何かで「立入禁止」。そうこうしている間に、西の空の雲が結構厚いようで…。
はい残念
なんじゃ〜い。まぁこれも旅の思い出かぁ。
さすがに早く帰りたいので高速を使って返りましたとさ。
疲れましたが充実した一日でした
水分だけでなく糖分補給って大事だと思った一日でした。疲れ具合が全然違います。これからはある程度食べて糖分補給し、無糖コーヒーばっかりというのもやめようと思います。
この日の燃費
1回目…26.6km/L
2回目…23.0km/L(林道や高茂岬の走りが中心だったせいだと思います)